子供の頃大好きだった本 <少年少女編>
<冒険編>と、分け方が少々紛らわしくなってしまったのですが
主人公が少年少女という作品は、全てこちらに載せました
子供の頃大好きだった本 少年少女編■
「
ハイジ 上」「
ハイジ 下」ヨハンナ・シュピリ(上田真而子訳)岩波少年文庫
デーテおばさんにアルプスの山に住むおじいさんの元に連れて来られたハイジの物語。私はテレビアニメ版は見ていませんが… 子供の頃、帰国子女だった友達がこの「ハイジ」の続編を持っていて、とても羨ましかった覚えがあります。しかしその続編は英語版。到底読めませんでした。残念。機会があれば、今からでも読んで見たいものですが、でもどうやら日本語訳は出ていないようですね。
「
秘密の花園 上」「
秘密の花園 下」F.H.バーネット(山内玲子訳)岩波少年文庫
メリーは両親を亡くし、大きなお屋敷に引き取られることに。なかなかそこの生活に馴染めないメリーは、ある日入ることを禁じられていた廊下の奥から、子どもの泣き声がするのに気付きます。…やはりこの物語は花園のシーンが一番印象的でしたが、主人公が食べていた蜂蜜入りのおかゆにも興味津々でした。今考えてみると、きっとオートミールだったのでしょうね。同じくバーネット夫人の、「
小公子」「
小公女」も好きでした。私の詳しい感想は
コチラ。
「
クローディアの秘密」E.L.カニグズバーグ(松永ふみ子訳)岩波少年文庫
日常生活に嫌気がさしたクローディアは、スマートな家出を実行することに決め、弟のジェイミーと共にメトロポリタン美術館へ。美術館で過ごすうちに、そこにあったミケランジェロの天使像の謎に夢中になってしまいまう… という物語。 児童書ですが、少し大人っぽい雰囲気。今から考えると、ミケランジェロの天使の謎を探る場面など、ミステリ的要素もあったのですね。メトロポリタン美術館に泊り込む場面など何度読んでもわくわくしてしました。私の詳しい感想は
コチラ。
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あしながおじさん」J・ウェブスター(谷口由美子訳)岩波少年文庫
孤児院育ちのジュディは、名前も知らない人物の援助で大学に進学できることに。彼女はその人を「あしながおじさん」と名づけて、毎月のように手紙を書き送ります。
片道の手紙だけでこれほど面白い物語になってしまうとは凄いと驚いた1冊。(岩波少年文庫では、もっと物語らしく書き直されているかもしれません)「続あしながおじさん」も読みましたが、やはりこちらの方が面白かったです。
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ふくろ小路一番地」イ−ヴ・ガ−ネット(石井桃子訳)岩波少年文庫
子沢山のラッグルス一家で毎日のように巻き起こる賑やかな騒動の物語。
だんなさんのジョーはゴミ拾い。おかみさんのロージーは洗濯屋。イギリスの児童文学で、いわゆる労働者階級の物語というのはとても珍しかったのではないでしょうか。長女のリリー・ローズがお客さんの緑色のペチコートを縮めてしまった話では、一緒になってドキドキしてしまいました。
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コウノトリと六人の子どもたち」マインダ−ト・ディヤング(遠藤寿子訳)岩波少年文庫
村に幸運を運ぶというコウノトリ。子供たちの住む海辺の村にはどうしてコウノトリがこないのだろう、という疑問から、子供たちは何とかコウノトリを呼ぼうと考え始めます。
コウノトリが巣を作れるようにするために、荷車の車輪を屋根の上に取り付けける、というのがとても新鮮でした。村の子供たちが1つの目標に向かって一致団結して頑張る姿も素敵。オランダが舞台のなんとも心が暖かくなる物語です。
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銀のスケート―ハンス・ブリンカーの物語」メアリ・メ−プス・ドッジ(石井桃子訳)岩波少年文庫
オランダが舞台。ハンスと妹のグレーテルが、スケート大会の1等賞の銀のスケート靴と、事故で記憶喪失となったお父さんが埋めたはずの千ギルダーのお金の行方を探す物語。この話を読んだのは、オランダという国をまだほとんど知らない頃で、貧しくてスケート靴を買えない兄妹が氷の張った運河を木靴で滑っていたり、運河の決壊を指1本で防いだ男の子の話が出てきたり、ワクワクしながら読みました。
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嵐が丘」エミリー・ブロンテ(鴻巣友季子訳)新潮文庫
嵐が丘と呼ばれる場所でのヒースクリフとキャサリンの運命の出会い、そして愛と憎しみの物語。姉のシャーロット・ブロンテが書いた「
ジェーン・エア」もそうなのですが、本当に激しいです。でもこれらの作品を書いた頃、姉妹は父と兄以外の男性をほとんど知らない状態だったそうで、それなのにヒースクリフのような男性が書けるのか… と子供心に衝撃的だった覚えがあります。私が見たイギリスのヨークシャーのムーア(荒野)は、ヒースの花が満開で、丘全部が紫色に染まっていました。
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若草物語」ルイザ・メイ・オルコット(中山知子訳)
メグ、ジョー、エリザベス、エイミーの4姉妹の物語。メグがパーティに出席した時にまるで着せ替え人形のようにされ、やはりモスリンのドレスが一番だったと思うシーンや、エイミーがライムを教室の窓から捨てたシーンなどが印象的でした。「
続・若草物語」も。