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このページは、谷村志穂さんの本の感想のページです。

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「ごちそう山」集英社文庫(2004年2月読了)★★★★

谷村志穂さんと飛田和緒さんの5年間にわたる山登りのエッセイ。山登りのベテランたちに助けられながらの登山です。谷村さんが文章、元バレリーナで現在は料理研究家の飛田さんが料理と絵を担当。

パラパラとめくると、飛田さんの素敵なイラストが目を惹きます。その半分ぐらいは、山で食べた美味しい食事のイラスト。作り方も書いてあり、その意外な簡単さには驚きました。しかし簡単でありながらも、一工夫二工夫凝らされたアイディア料理。アウトドアの食事は、アウトドアで食べるからこそ美味しい、という場合も多いのではないかと思うのですが、これなら日常生活の中に取り入れても十分楽しめそうですね。
それにしても、頂上に行くことだけでなく、その道中も全て丸ごと山登りとして楽しんでしまおうという2人の姿勢がいいですね。常にコースタイムを大幅にオーバーすると書いてあるのですが、これは決して動きが遅いという問題ではなく、これだけ楽しんでいれば時間がかかるのも無理はないという感じ。アウトドアは苦手な私ですが、この本を読んでいると、自分でも登ってみたくなってしまいます。「ショウチュウイッパイ、グイー」と鳴くセンダイムシクイの声、聞いてみたいです。
巻末には、彼らが上った山のそれぞれの写真とデータも掲載されています。

「ふたりのはじめての登山-志賀高原四十八池 冬」「恋心を抱えて新緑をゆく-雲取山 春」「ハワイにだって山はある-ハワイ島キラウエア火山」「和緒さんがいなくたって…-南八ヶ岳硫黄岳 初冬」「雪洞を掘って過ごした夜-美ヶ原雪洞泊まり 厳冬」「テレマークスキーに初挑戦!-北八ヶ岳 冬」「番外編 ふたりのお気に入りグッズ」「初の3000メートル峰へ-北アルプス槍ヶ岳 盛夏」「滝の中じゃぶじゃぶ歩く沢登り-丹沢葛葉川本谷 初夏」「秋晴れののんびり山歩き-奥秩父瑞牆山 秋」「命がけ、四泊五日の大アタック-利尻冨士 冬」「智恵子抄のお山は澄んでいた-安達太良山 秋」「格闘十四時間、下山とともに泣く-利尻冨士 盛夏」

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