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このページは、柴田よしきさんの本の感想のページです。

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「水底の森」集英社(2004年5月読了)★★★★★
アパートの一室で、顔が潰された男性の死体が発見されます。部屋の持ち主は高見健児と妻の風子。体型から、その死体が高見夫妻ではないということはすぐに分かるものの、高見夫妻も行方不明。そして死体が見つかった時、部屋では「もう森へなんか行かない」という題名のフランス語のシャンソンのエンドレステープが何時間も延々と流されていたのです。そして数日後、今度は高見健児の死体が発見されます。風子の行方は以前知れず、遠山要はコンビを組んでいる竹中巡査と共に風子の行方を追うことに。しかし実は、遠山は風子と以前会ったことがありました。5年ほど前、遠山が警察に入る前に偶然入ったファッションヘルスで、風子は働いていたのです。

2件の殺人事件が続けざまに起こり、姿を消した風子に容疑がかかります。「幸薄い」という表現がぴったりのこの風子の波乱万丈な人生の断片が様々な視点から少しずつ語られていき、それと共に事件の捜査も1歩ずつ前進していくことに。一見全く関係なさそうなピース同士が繋がり、全く関係なさそうな人々が意外な繋がりを見せ、複雑に絡み合って大きな流れとなっていくさまは、かなりの読み応えがありました。一体誰が犯人で誰が被害者なのかという、基本的な部分が簡単には判明しないところも良かったです。ただ、風子の「魔性の女」的な部分が、途中から忘れ去られてしまったように感じられたのだけは、少々残念。しかしそれにしても、それほど直接的でなく、想像を膨らませる感じで描かれていたのは良かったですね。これで風子と対となるような存在の刑事・遠山にもう少し魅力があれば、言うことなしだったのですが…。
あまり明るい作品ではないのですが、作品全体に漂う静かな孤独感が妙に心地良かったです。その孤独が、しっとりとした風情をも醸しだしていたようで、読後に余韻が残りました。柴田さんの文章はとても読みやすいので、こういう重めの作品も、重くなりすぎることがなくていいですね。

「少女大陸 太陽の刃、海の夢」祥伝社ノンノベル(2004年9月読了)★★★★
大戦争による核爆弾やウイルスによって地球が汚染され、人間がほとんど死に絶えてから200年後。地底の巨大な空洞の中に築かれた世界には、女性だけのコミュニティがありました。ここに住んでいるのは、女性ばかり5千人弱。妊娠・出産には保存されている冷凍精子が使われ、男性が生まれてこないよう完全に管理された世界。12歳の流砂(ルイザ)と親友の美砂(ミーシャ)もここの住人であり、睡眠学習によって様々なことを学びながら、将来自分が選ぶ職業のことや、20歳になると許可される人工授精のことに思いを馳せていました。そんなある日、小聖餐(ティータイム)をずっと欠席していて、叛乱者だという噂もある銀城(ギンジョー)を公園で見かけた2人は、ほんの好奇心から、銀城たち4人の女性たちの会話を盗み聞きしてしまいます。しかしその4人が反政府組織であることを確信して、翌日管理官に報告に行こうとした2人は、陽那(ヨーナ)と名乗る女性に拉致されてしまうことに。

汚染された地球、地底に隠れ住む人々。SF作品の王道ですね。人口太陽の存在もあり、これらの人々は、かなり快適な世界を作り出しているようです。多少窮屈ではあるかもしれませんが、秩序があり、物資も豊富、根の深い不満などなかなか存在し得ないように見える世界。しかしその快適な世界にも、知られざる真実があるようです。たとえいくら過酷な環境でも、地下の世界よりも地上の生活の方が遥かに魅力的に見えるのは、やはりそこに人間らしさが見えるからなのでしょうか。地下の世界のイメージは、真っ白で温度が感じられない、まるで無機質な病院のようなイメージ。そこに暮らす人々の姿も、まるで大量生産されたクローンのように見えてしまいました。それにしても、未来が舞台ということで様々な説明が必要となるわけですが、それらの情報は適度にゆったりと分かりやすく入ってくるのに、物語の方は畳み掛けるような展開というのは、いつもながらさすがですね。
都合が良すぎるように思える箇所もありましたし、そこまで科学的なレベルがありながらなぜ、と思う部分もありましたが、しかし全体的にはとても面白かったです。この物語は、これからまだまだ壮大に広がっていくのでしょうね。ぜひ続きも読みたいです。

P.62「神話っていうのはね、隠したい真実がある時に生まれるのよ」

「ワーキングガール・ウォーズ」新潮社(2005年9月読了)★★★★★
【ピンクネイル・ジャーニー】…現在37歳独身、大手総合音楽企業企画室の係長・墨田翔子は、会社の日々に嫌気がさし、有給休暇をとってオーストラリアのケアンズへ。
【ペリカンズ・バトル】…日本の旅行社のケアンズ支店に勤める29歳の嵯峨野愛美は、翔子のツアーの中にいる大泉嶺奈という1人旅の女性客に不吉な予感を感じます。
【リバーサイド・ムーン】…ケアンズから戻った翔子は、神林麻美に社内で嫌がらせをされているという相談を受けることに。やはりマニキュア事件が発端だったのです。
【ホリデー・イン・ディセンバー】…日本に帰国した愛美は、翔子に紹介された京都の宿へ。ピエール・ペローという青年がフランスで知り合った日本人女性を探す手伝いをすることに。
【ブラディマリーズ・ナイト】…翔子は、部下の川越七海から、トイレの共同ロッカーから2ヶ月続けてなくなった生理用ナプキンのことで相談をうけます。
【バイバイ・ロストキャメル】…愛美はケアンズにやって来た嶺奈とそのフィアンセと共に夕食へ。しかし嶺奈には何か相談したい事があるらしいのです。
【ワーキングガール・ウォーズ】…マニキュア事件に何か別の真相がありそうな気がしてきた翔子。そんな時、派遣社員の岩村の相談を受けることになります。

大手企業の係長を勤める37歳の墨田翔子と、ハワイ大学を卒業して、現在はケアンズの旅行代理店に勤める29歳の嵯峨野愛美の2人の視点から物語は進んでいきます。残念ながら、愛美の存在感は翔子ほどではなく、私にとってこの物語の主人公は、あくまでも翔子でしたが…。
社会に出て働く以上、仕事面でも人間関係面でもストレスとは無縁ではいられないですし、仕事が出来れば出来たで同僚の妬みや中傷を受け、出来なければ上司に叱責され、女性はセクハラを受ける可能性は多いにあります。ましてや日本はまだまだ男尊女卑の男性社会であり、女性は結婚して子供を産んでこそ一人前という考えが未だに根強く存在している以上、ある程度の年齢で仕事を続けていくには、相応の覚悟がいります。翔子は最早1人でランチを取ることにも何の抵抗もないですし、企画室という仕事にも遣り甲斐を感じ、実際仕事ができる女性。
時には弱気になることもありますが、口煩さで課の面々に敬遠されながらも、そんな自分を第三者的な冷静な視線で分析し、時には自嘲しつつも、自分らしさをしっかりと持っている彼女の姿は、常に前向きで実に爽快。部下の相談に乗れば意外なほどお人よしな面も見せ、時にはペリカンのために喧嘩をしてしまうほどの純粋さも持っています。おそらく実際には、自分で思っているほど他の社員からは嫌われてはいないのでしょうね。もしも上司を選べるなら、こういう女性にこそ上司になって欲しいと思う女性は多いはず。企画一課の宇田課長との対決もかっこ良かったですし、ほのかな恋の行方も気になります。ぜひ続編を読みたいものです。

「窓際の死神(アンクー)」双葉社(2005年9月読了)★★★
【おむすびころりん】…佐野原多美の食事は、朝と昼は塩むすび1個、夜はレトルトの玄米がゆと茹でた野菜。多美がダイエットを始めたのは1ヶ月と少し前、2年も前から好きな布川恭助が相馬絵里と婚約し、絵里が見違えたように美しくなってからでした。
【舌きりすずめ】…今回こそはと思っていた自信作が大手出版社の小説の新人賞の1次審査も通過せず、自分の目を疑う西城麦穂。そのまま仕事をさぼって入った喫茶店で麦穂に声をかけたのは、同じ会社にいるという島野でした。島野は、麦穂も応募した新人賞の1次通過者の片野ちぎりという名を指して、麦穂と同じ総務部の片野京美のことだと指摘します。

物語は失恋に苦しむ佐野原多美と、作家になりたい西城麦穂という2人の女性の物語、そして「幕前」「幕間」「幕後」ということで幼い少年のエピソードから構成されています。この作品の死神は、窓際族の冴えないサラリーマン・島野という姿で登場します。
死について考えたことのない人間など滅多にいないでしょうし、何かに躓いたり悩んだりした時、死にたくなったことがある人も結構いるはず。他人のことを羨んで、その人間が死ねばいいと思ったことがある人もいるでしょう。しかしいくら願ったとしても、それを実現する人となるとまた話は別。
この物語に登場する多美や麦穂は、ごく普通のOL。ごく身近な他人が自分の望む幸せを掴んだのがきっかけで、その人間さえいなければと思ってしまうのですが、そこまではごく普通。多美も麦穂も、たとえその人間が死んだとしても、その幸せが代わりに自分に転がり込んでくるとは思っていないですし、島野の存在がなければ、ただの妄想としてそのうち忘れてしまったはず。しかしデリカシーのない島野の発言のせいで、2人とも否応なく「死」について考えさせられ、自分の本心と向き合わされることになるのです。しかもその人間が生死に自分の意志が関わってくるという辛い状況。それでも、色々と悩んだ末に彼女たちが掴むのは「生」への意欲でした。これは死神を通して、逆に「生」を考えさせられる作品なのですね。あとがきにもある通り、島野の役割はまるでカウンセラーのようです。
ただ、その狙いは分かりますし、悪くはないと思うのですが、どこか物足りないものも残りました。島野の造形のせいでしょうか。もう1つ突き抜けて欲しかった気がします。
ちなみにこの死神、アンクー(Ankou)とは、フランス・ブルターニュ地方に伝わる死神で、アンクーを見ると、自分または自分の愛する人が死ぬとされているのだそうです。

「夜夢」祥伝社(2005年11月読了)★★★
【月夜】…山道で車を運転していた高村一太郎の目の前に不意に現れたのは、血塗れの若い女性。山には軽装過ぎる白いワンピースの彼女を不審に思いつつ、車に乗せるのですが…。
【フェアリーリング】…以前の同僚の内野重美からの、遊びに来て欲しいという再三の誘いを受けて京都へとやって来た宅間は、翌日一緒に比良のオグラス山に登ることに。
【ウォーターヒヤシンス】…生まれてこの方、ここぞという時にいつもしくじってしまう葵。今もまた、井村真美に取られようとしていた恋人の岩田悟の子供を流産してしまったのです。
【つぶつぶ】…小学校5年の時に初めてスポーツシューズを履いた時から、つぶつぶと並んでいるものを見ると鳥肌が立つ「私」。大人になって近眼になり、恐怖を克服したのですが…。
【語りかける愛に】…千砂は見合いで知り合った井筒昌明と結婚。しかし平穏で静かな暮らしを送る千砂の前に突然、昌明が以前婚約していたという女性の妹が現れます。
【夕焼け小焼け】…母親が自殺して血溜まりの中に倒れているのを見て以来、夕焼けが怖かった春菜。今は村山とセックスしている時に頭の中に赤い夕焼けが見えるのを楽しんでいました。
【顔】…人気絶頂の美少女芸能人と同姓同名だった中条亜梨沙は、ブスではないものの、取り立てて特徴のない女性。しかしその名前のせいで、いつでも注目を集めてしまうのです。
【毒殺】…自分が毒殺されるかもしれないと市村沙織が思い込んだのは、15年ほど前に父親が農薬入りのお茶を飲んで入院したことがあったのも原因の1つでした。
【願い】…幼い頃から父の違う妹に譲ることを強いられてきたせいで、自分の欲しい物を欲しいと言わずに我慢してきたた「あたし」が杉村一樹に恋をした時。

「夕焼け小焼け」のみ、アンソロジー「血の12幻想」にて既読。
様々な媒体に発表されてきたホラー短編が、前後の会話を挟むことによって、1つの数人のホームレスらしき人間の集まりで語られている物語として成立しています。1つ話が終わるたびに、その語り手たちのことが少しずつ分っていくところが面白いですね。最初は「わたし」と「トヨさん」と「彼女」の3人。そこに「ヒゲ三」が加わって、「わたし」が「センセイ」であることが分かり、そして「サトーさん」が加わり…。それほど大掛かりな仕掛けではありませんが、ちょっとした趣向が楽しいです。
それぞれの作品はホラーと言うほど怖いわけではなく、あとがきで柴田よしきさんが書いているように「夜」のイメージ。ごく普通の日常生活を送る「昼」に対して、それが歪み変化した状態を意図したのだそうです。確かに怖くはなかったのですが、幻想的。女性が中心となる作品が多く、何かの瞬間に歪んで変化してしまう女性の想いが描かれているのが、柴田よしきさんらしいですね。この中では「つぶつぶ」と「語りかける愛に」が特に印象的でした。「つぶつぶ」では、これからつぶつぶの物を見るたびに思い出してしまいそうですし、「語りかける愛に」の海の中の世界に惹かれます。

「シーセッド・ヒーセッド」実業之日本社(2005年9月読了)★★★★
【ゴールデンフィッシュ・スランバー】…花咲慎一郎に城島から回ってきた探偵仕事は、カリスマ的人気を誇る歌手・A-YAの依頼。家に白紙葉書が届くようになったというのです。
【イエロー・サブウェイ】…今回の花咲慎一郎の仕事は、山内練から預かった赤ん坊の母親探し。母親の名前は菅野美夏。赤ん坊は練の部屋の前に捨てられていたのです。
【ヒー・ラブズ・ユー】…ノーベル化学賞の候補・竹本信三の依頼は、竹本が学会でイギリスに行っている間の梶沢みきの尾行。花咲はえっちゃんこと笹村えつ子に協力を頼みます。

「フォー・ディア・ライフ」「フォー・ユア・プレジャー」に続く花咲慎一郎シリーズ第3弾。
今回の目玉は、山内練の隠し子疑惑。全編を通して山内練が登場する嬉しい作品。しかしこのシリーズは、ハナちゃんが色々な事件に振り回されているうちに思わぬ事件同士の繋がりが発覚し、限られた時間の中でパタパタとそれらが綺麗に片付いていくのが魅力だと思っていたのですが、今回の作品にはそういう部分がほとんど感じられなかったのが残念でした。A-YAの事件も赤ん坊の母親探しもノーベル賞候補者の尾行もそれぞれに単独の事件として存在しており、期待したほど絡み合うことがありません。もちろん今回は連作短編という形なのである程度は仕方ないと思うのですが、だからといってそれぞれの短編は単独で満足できるほど独立していないので、どこか中途半端な印象が残ります。それに、今まで「限られた時間内で」という部分に緊迫感を加えていたのは、冷酷非道な山内練の存在。彼の機嫌1つでハナちゃんの生命など簡単に飛んでしまうという面が大きかったので、今回の穏やかな山内練の姿には違和感が残りました。ハナちゃんに対して甘すぎるとも言えるほどです。私としては穏やかな山内練よりも、触れば手が切れそうな冷たい輝きを持った山内練の姿が見たかったのですが…。
それでもさくさくと楽しく読めてしまうのは、さすが柴田よしきさんの作品ですし、ハナちゃんの暖かさがなんとも魅力的なシリーズです。疲れているのに、カップラーメンを食べるためにわざわざ屋上に出るハナちゃん、素敵ですね。
A-YAの事件がどうなるかは、また次の作品になるのでしょうか。今回解決してしまわなかったのが残念ですが、次回も楽しみ。そして次回こそ、ハナちゃんの前妻・早乙女麦子や今の恋人理沙に前面に登場して欲しいですし、今回初登場のえっちゃんにも、引き続き活躍して欲しいです。

「激流」徳間書店(2006年4月読了)★★★★
修学旅行で京都に行った中学生の女生徒が1人失踪。失踪したのは、フルートが上手なのですが、普段は大人しくて1人でいることが多い小野寺冬葉。そして冬葉と同じ班で、一緒に行動していたのは、班長の三隅圭子、副班長の長門悠樹、優等生の秋芳美弥、同性でも見とれるほどの美貌の持ち主・御堂原貴子、電車好きの親友同士、東萩耕司と鯖島豊の6人。7人は知恩院に向かう特5のバスに乗り、しかし乗り込んだ時はバスがひどく混んでいたため、お互いの姿が見えず、降りる停留所が近づき、ようやく車内の見通しが良くなった時、冬葉がいなくなっていることに気づいたのです。自分の意志でバスを降りたとしか思えない冬葉。しかしその後、冬葉が姿を現すことはありませんでした。そして20年後。美弥のPCに届いたのは、「わたしを憶えていますか? 冬葉」というメールだったのです。

失踪した冬葉からのメールが届いたことが呼び水となり、20年前に同じバスに乗っていた元同級生たちが集まることになります。今は大手出版社の文芸雑誌の編集部の副編集長となっている三隅圭子、音楽に小説にマルチな才能を見せ付けている秋芳美弥、大手企業に勤めている鯖島豊、警視庁の刑事となっている東萩耕司、そして専業主婦となっている御堂原貴子。
30代も半ば過ぎて、仕事にも人生にも一波乱二波乱ある彼らを今回襲ったのは「小野寺冬葉」という激流。冬葉がまだ生きているのか既に死んでいるのか、メールの発信人は本当に冬葉なのか、冬葉でないとすれば一体誰なのか。そして20年前の冬葉に一体何があったのか。それらの謎を含んだ物語は、一気に波に乗って展開していきます。この作品は、単行本にして554ページの2段組という長さなのですが、その長さを感じさせませんね。柴田よしきさんならではの語りの上手さもあり、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。20年の歳月を経て再会した彼らは、中学3年生だった当時とは大きく変わっています。特に大きく変化しているのは、中学の頃は自他共に認める優等生だったのに、16歳で家出した美弥。2年後にインディーズのバンドのヴォーカリストとしてデビューし、書いた小説がいきなりA文学賞の候補になって一気にスターダムにのし上がるものの、コカイン所持で逮捕され、今も借金まみれの美弥。一見、一番変化は小さく見えるものの、実は相当大きく変動している貴子。彼らの変化を見ているのもとても楽しかったです。
しかし最後に明かされた悪意は…。犯人がそういう人間だったのだという説得力はありましたし、悪意が悪意を増幅させているのもよく分かるのですが… 所詮はただの自分勝手、という面が大きすぎて上手く受け止められず、戸惑ってしまいました。この辺りが少し残念。しかしもう生きてはいないだろうと思いつつ、冬葉の無事を願う元級友たちの思いが行き場を失ってしまったようで、切なかったです。
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