Livre TOP≫HOME≫
Livre

このページは、北方謙三さんの本の感想のページです。

line
「さらば荒野-ブラディ・ドール1」角川文庫(2000年11月読了)★★★★

海辺の人口15万人ほどのN市。川中良一は、10年前にトラック1台で東京からこの街にやってきて以来、現在では市内唯一の会員制高級クラブ「ブラディ・ドール」を持つなど、実業家への道を着実に歩んできていました。ある日、市長の稲村から「君の持っているものを売れ」と迫られる川中。市長の意図することが全く分からなかったにも関わらず、それからというもの川中は再三再四チンピラに襲われるようになります。そして自分を襲ったチンピラから、弟の新司が勤めている研究所の機密を盗んで女と逃げたということを知らされ、暴力団や企業、政治家などN市全体をめぐる抗争に巻き込まれていきます。

ブラディ・ドールシリーズ第1弾。語り手は川中良一。初登場時は35歳。川中の持っている「ブラディ・ドール」という店が中心に、物語が展開されていきます。川中によると、「会員制」というのはただ店に箔をつけるためだけのことらしいのですが、しかしちょっとした高級感のあるクラブです。そしてこのシリーズにはもう1つ重要な場所があります。それは海に近い街道沿いにポツンと建っている「レナ」。男たちはみなブラディ・ドールに集まり、ここから戦いに出かけ、そして戻ってきてレナで安らぐ…。このシリーズがスタートした時のレナはスナックで、藤木がバーテンをしています。
最も重要な川中という人物は、少年のような笑顔と暗い影を合わせ持つ男。そして現在N市にいる、もしくは外からやって来るいい男は、どんどん川中に惚れ込んでしまいます。まずこの1冊目では藤木。以前ヤクザの幹部であったとか、名前が偽名であるとか、バーテンの腕は超一流だとか、いろいろとある男なのですが、肝心なところは闇の中。しかし川中とどこか似た面を持っている男です。そして、同じように惚れていても、屈折した愛情を持っているのが「キドニー」こと宇野弁護士。彼との関係もシリーズの中でいろいろな面を見せてくれ、物語のかなり重要な要素となっています。
川中が語り手となっているのは、10冊あるこのシリーズの最初と最後の2冊だけです。しかし皮肉なことに、川中が語り手ではない方が断然話のテンポがよくて読みやすい…。なぜなのでしょうね。もしかしたら1巻の途中でリタイアしてしまいそうになる人もいるのではないかと思うのですが、これを頑張って読み通しさえすれば、後は全く大丈夫です。逆にこの1冊を飛ばしてしまうと、人間関係などの基本がまるで分からなくなってしまいます。


「碑銘-ブラディ・ドール2」角川文庫(2000年11月読了)★★★★★

前作の市長をも巻き込んだ抗争から2年後。傷害致死事件を起こして2年間服役していたという坂井直司が、N市へとやってきます。実は坂井は、刑務所を出てから頼った昔の知り合いに、「川中良一と藤木年男を殺してくれ」という依頼を受けていたのです。1人100万、2人で200万。坂井は早速川中エンタープライズへ行き、ブラッディ・ドールにバーテンとして潜り込みます。そして藤木の後釜としてレナに住むことに。しかし川中や藤木と関わっていくうちに、坂井は川中の人柄に惹かれるものを感じ始めます。

ブラディ・ドールシリーズ第2弾。語り手は24歳の坂井直司。川中視点の1巻に比べると格段に読みやすい1冊です。坂井も川村もかなりの車好きで、川村はヨットも操縦するので、そういうシーンもたくさん出てきます。でも語り手の坂井の若さからなのか、車を運転している場面も、ヨットに乗っている場面も、喧嘩をしている場面ですらも、なぜかとてもさわやか。それに彼の視点から見た方が川中も藤木も、「さらば荒野」に出てきているより生き生きとしていて、ずっといい男に見えてきます。そして坂井自身もとても男前な人物。男気があって、でも細やかで、物事がきちんとわかっている所が素敵。川中に惹かれながらも、好きだからこそ純粋に勝負したいと望む坂井は、この段階ではまだまだ青い若さが目立つのですが、どこか老成した渋さをも持ち合わせています。


「肉迫-ブラディ・ドール3」角川文庫(2000年11月読了)★★★★★

フロリダでホテルとレストランを営業していた秋山は、日本企業のあくどい土地買収に巻き込まれて妻を殺され、11歳の娘・安見と友人の土崎三生と共に日本へと戻ってきます。彼はN市の海際にある土地を借りて、再びホテル業を始めようとするのですが、それによってN市での土地の権利を巡る抗争に巻き込まれることに。そして、その土地を手に入れたがっていた黒幕会社の社長こそが、フロリダで彼の妻を殺すことになった元凶だったのです。かつて藤木が住み、坂井が住んでいた「レナ」には、現在は菜摘という女性が1人でひっそりと店を開いています。

ブラディ・ドールシリーズ第3弾。語り手は秋山律、38歳。このシリーズの主人公としては珍しく、家庭をもつ人物。とは言っても奥さんは既になくなっているのですが。娘の安見という、守るべきものを持っている秋山。守るべきものを持つ人間というのは、非常に強い反面、とても戦いづらいのではないかと思います。父親の戦いに巻き込まれたせいで、一生の心の傷を負ってしまう安見… 読んでいるととても健気で可愛らしいのですが、あくまでも男性作家の視点なので、本当に大丈夫なのかとても気になってしまいます。
川中と藤木と坂井の息の合った連携プレーはさすがです。秋山は宇野弁護士と雇用契約を交わしており、最初川中はそれとは対立する立場にあるのですが、最初は静観を決め込んでいた川中も、やはり抗争には否応なく巻き込まれてしまいます。そしてまたしても川中の強力な味方が誕生することに。
そしてこの巻に初登場する菜摘さんは、今後ますます重要な役回りに。懐が広くて、しかも潔い。こういう女性は大好きです。


「秋霜-ブラディ・ドール4」角川文庫(2000年11月読了)★★★★★お気に入り

現在58歳の高名な画家・遠山一明。娘ほど年の離れた24歳の玲子と旅行にでて、N市にやって来ます。海辺のホテル・キーラーゴに滞在する遠山と玲子。しかしN市に着いた途端何者かに狙われ始めます。どうやらその原因は19歳までN市で育ったという玲子らしいのですが… そして玲子は何も語らずに姿を消します。玲子のためになら命を賭けられると気づく遠山。「さらば荒野」から5年後の物語です。

ブラディ・ドールシリーズ第4弾。語り手は遠山一明。58歳といえば、まだまだ若い年齢だと思うのですが、それでもハードボイルドにはなかなか登場しない世代かもしれませんね。しかも画家です。普段は高級ワインを飲んで葉巻を吸い、ジャガーに乗って、暴力とは全く無縁そうに見える彼なのですが、これが意外とタフで、熱いものを持っているのには驚かされます。画家としての自分ではなく、男としての自分で勝負に挑む遠山。「おまえには私がいる」と言うためだけに、荒れる夜の海へ出て、崖を素手でよじ登り… クサいと言われればそれまでなのですが、そう言わせないだけの重みと迫力が遠山画伯にはあり、じーんとさせられてしまいます。


「黒銹-ブラディ・ドール5」角川文庫(2000年12月読了)★★★★★

町田静夫という男を殺すためにN市へとやってきた、殺し屋の叶竜太郎。そして、ふとに目に入ったポスターにつられて、ブラディ・ドールへ。そこにいたのは15年前に消えたと言われていた、ジャズ・ピアニスト・沢村明敏でした。15年前に聴いたのと同じピアノソロが、どこかに錆びが浮いたような味わいのある演奏になっており、15年前に思いを馳せる叶。そしてその沢村の惚れた女は、町田の女でもあったのです。沢村は、自分の惚れた女と、その女が惚れた男のために、叶の前に立ちはだかります。

ブラディ・ドールシリーズ第5弾。語り手は叶竜太郎。「フェラーリを乗り回す、おしゃべりな殺し屋」という設定がいいですね。しかも趣味はなんと金魚とジグゾーパズル。こんな殺し屋、聞いたことがありません。(笑)そしてこの叶は、貴重なキドニーの味方でもあります。今まで登場した男たちは、皆揃いも揃ってすぐに川中に惚れこんでしまったわけなんですが、叶は最初「好きにはなれないかもしれない」と言う珍しい人物。でもそうでなくては、現実感がなさすぎるという話もありますが。そして、同じく初登場の人物は、ジャズ・ピアニストの沢村明敏。彼の弾く古いスタンダードジャズが全編に流れています。デューク・エリントンとジョン・コルトレーンの出会いのエピソード、そして「イン・ナ・センチメンタル・ムード」…。お洒落ですえ。本を読みながら思わず聴きたくなってしまいます。雰囲気は満点です。


「黙約-ブラディ・ドール6」角川文庫(2000年12月読了)★★★★★お気に入り

一年前に東京からN市に流れ着いた外科医・桜内。彼は一流の腕を持っていながらも、自ら望んで犯罪絡みなどの裏の治療をもしていました。そして彼と一緒にいるのは、血が好きで看護婦になったという山根知子。彼女は砂糖菓子のように崩れていく男が好きなのだといいます。ある晩治療した患者との関わりで、桜井は刑事を装った連中に拉致され、あやういところで叶に助け出されることに。そして川中らと出会うことになります。

ブラディ・ドールシリーズ第6弾。語り手は桜内。35歳。見知らぬ連中に袋叩きにされながらも、自分の体の状態を冷静に判断し、撃たれた時も自分で銃弾の摘出をしてしまう桜内。単純に「カッコいい」とも「これこそハードボイルドだ」とも言えるのですが、でもどこか何か違う気もします。強いていえば、桜内には人間として必要な物が足りないというか… 少し乾きすぎではないでしょうか。しかしやはりカッコいいのです。そして桜内が手術する場面が何度か出てくるのですが、そこの描写がとても好きです。彼に手術を受けるのは犯罪がらみの患者だけではなく、遠山画伯もその1人。1年前に崖をよじ登った後遺症から手を痛めており、その治療のための手術を受けています。
そしてこの巻に登場する看護婦の山根知子は、「男勝りのすさまじい女」と言われる女性。彼女の気風の良さには惚れてしまいますね。しかしこんな女性に惚れられた男は、破滅へと突き進むしか生き方がないような気もします。


「破軍の星」集英社文庫(2005年8月読了)★★★★★

後醍醐帝と足利尊氏によって鎌倉幕府が倒され、後醍醐天皇による建武の新政が始まって間もない頃。都で不世出の麒麟児と言われた北畠顕家は、わずか16歳の若さで陸奥守に任じられ、父・北畠親房やまだ6歳の後醍醐天皇の皇子・六の宮と共に奥州へと下向します。多賀国府に入った顕家は、北条家の残党との戦を繰り返しながらも、奥州藤原氏の末裔である安家一族の協力も得て、2年間で見事に奥州を制定。しかしその後、後醍醐帝と足利尊氏の争いが表面化。一旦は尊氏を九州に敗走させる顕家ですが、尊氏はやがて勢力を回復。再びぶつかり合いが起こることに。

第4回柴田錬三郎賞受賞作。
南北朝時代に関しては、学校で習った程度の知識しかないので、最初は設定を掴むのに時間がかかりましたが、面白かったです。何といっても、まず登場人物たちが魅力的。わずか16歳の北畠顕家の落ち着きぶり、その思考の確かさには驚きましたが、公家でありながらも武士の世界に身を置き、本来は公家である自分と現在武士である自分の差異に揺れ動きながらも、あくまでも本来の自分としての筋を通そうとする姿がとても良かったですし、自分が書物で得た知識の壁を越えられない分、自分の息子には書物を読ませまいとする辺りは、とても良く分かる気がしました。そして顕家の敵方となる足利尊氏、その弟・直義、斯波家長といった人物も丁寧に描かれており、南北どちらが悪者というわけではなく、男と男のぶつかり合いといった印象。ここに顕家側の山の民・安家一族や、忍びの如月という存在が加わって、物語に奥行きを与えているのですね。
この安家一族は、奥州藤原氏の子孫という設定。この一族が藤原家再興の夢を託したのが、北畠顕家。それでも100%協力するわけではなく、余力を残しているところが、またリアル。そしてそんな彼らの後押しを受け、一緒にその夢を見るながらも、結局腐りきった朝廷の呪縛から逃れられなかった顕家… もし安家一族の夢に応えられていたら、もし安家利通が言うように、公家の生まれでなかったら、と考えずにはいられません。
見所は合戦シーン。特に物語半ばの京都を目指してひた走り、結局足利尊氏を九州に敗走させるシーンは圧巻。そして最後の戦、そして死の直前に後醍醐天皇に向けて「七ヶ条の諌奏」をしたためるシーンも良かったです。
ただ、この頃の時代の日本人に、「日本」としての概念はあったのでしょうか。こういった歴史小説に「日本」を考える場面が出てくるたびに、違和感を覚えてしまうのですが…。


「残照-ブラディ・ドール7」角川文庫(2000年12月読了)★★★★★

岡本まりこを追ってN市までやって来た下村。電話でのやりとりや、数日の滞在では埒があかないと、会社を退職してまでの覚悟の行動でした。一緒に住み、結婚も約束していたはずのまりこがなぜ?しかし当のまりこは沖田という初老の医師と一緒にいました。なぜ自分ではなく沖田という男を選んだのか理由を知るために、下村は毎日のように沖田の働く病院へと向かいます。しかし沖田が老人専門病院を建てようとしている場所は、東京の大手の企業によって、ホテル用の敷地として目をつけられていた場所。下村も否応なく土地をめぐる争いに巻き込まれることに。

ブラディ・ドールシリーズ第7弾。語り手は下村敬。28歳。彼は元々はサラリーマンなのですが、実は空手の有段者でサラリーマンとしてパリ駐在中には小遣い稼ぎで用心棒もやっていたという人物。なので遠山画伯や桜井のように、まるで暴力とは無縁という人物ではありません。そんな彼と一緒に住んでいた「まりこ」を奪ったのは、沖田という初老の医師。彼は末期癌で、死ぬ前に病院を建ててしまいたいという強い意志だけで生きており、この沖田の自分の人生を勝負を賭けているという姿に、下村も徐々に惹かれていくことになります。自分の目的をつき進むためには、何者にも屈しない。…それはブラディ・ドールの川中の元に集まってきた男たち全てに言えることなのですが、やはり死に際の人間の力というのはすごいのかもしれませんね。…しかし山根知子まで沖田の下に行ってしまうとは。いくら土壇場に立った男に惹き付けられるとは言っても、人生で勝負をかける時というのは、それほど多くないと思うのですが。いくら桜内だってそうそう毎回飛べやしません。確かに刹那的な物が光り輝いて見えるというのは分かる気もしますが。


「鳥影-ブラディ・ドール8」角川文庫(2001年1月読了)★★★★★

スーパーマーケットを経営している立野良明は、3年前に別れた妻から借金で困っているという電話を受け、N市へとやって来ます。元妻の借金は500万円。それは元妻の新しい夫・中西清二が殺された時に残した借金でした。そして何も事情をしらない立野は、中西の借金を肩代わりしようとすることで、N市の土地をめぐる抗争の真っ只中に巻き込まれてしまいます。どうやら中西という男は何かを持っていて、それが原因で殺されたようなのです。元妻に「白けきっている」、キドニーからは「無感動」と形容される立野ですが、ついに一人息子の太一までもが抗争に巻き込まれることによって本気を出すことになります。

ブラディ・ドール第8弾。語り手は立野良明。40歳。登山が趣味で生死に関わるような体験をしていることから、「残照」の下村と少し似たタイプの人間。別れた妻を助けるためにとN市を訪れた立野ですが、その実は元妻のためではなく、息子の太一が気になっているからです。立野もまた秋山と同じように家庭を持つ人間。しかし秋山がどこか家庭から離れたスタンスから抗争に参加しているのに比べ、立野の方が家庭の存在自体をバネにして強くなっているような気がします。これは、もしかすると秋山の家族が「妻と娘」であることに対し、立野の家族は同性の「息子」であるというのが大きいのかもしれませんね。同性の息子の方が、単なる守るべき存在というよりも同志的な存在になりそうな気がします。そしてこの2人ともが、たとえ相手を倒せなかったとしても決してあきらめず、屈しない人物。そういう人間を川中たちは放っておけないのです。


「聖域-ブラディ・ドール9」角川文庫(2001年1月読了)★★★★★

高校の日本史の教師・西尾正人が、教え子の高岸を連れ戻すためにN市へとやってきます。高岸は高校ではラグビー部に所属する将来有望な選手。しかしある時ラグビー部の部員4人で起こした問題で、日頃優等生の高岸は責任不問、日頃から素行不良の西山だけが退学、という処分があり、高岸はそれに納得できずに家出をしていたのです。彼の友人から、N市の吉山の元へ向かうともらしていたことを知った西尾は、早速吉山の勤めているスナックに顔を出すのですが、あっという間にチンピラに2度も襲われるはめに。2度目にチンピラたちに殴られている西尾を助けたのは下村でした。そして西尾は川中らと出会います。

ブラディ・ドールシリーズ第9弾。語り手は西尾正人。かなりの車好きで、十分にチューンナップしたカローラレビンを乗りこなし、N市に着いた早々川中のポルシェを煽ったりしています。しかし初回のバトルはあっけなく敗北。川中に「本気で走ったことは、ないだろう?」と言われるはめに。確かに彼はこの段階ではまだ、死ぬことさえ忘れたような走りをできるような生き方はしてきていません。毎日恵まれた生活をおくり、暴力とは全く縁がなく、刃物を見るだけでも恐怖で立ちすくんでしまう人間です。しかし高岸を連れて帰ろうとすることで、有無を言わさず川中と美竜会との争いに巻き込まれ、殴られ切られ監禁されるという体験を通して、西尾はどんどん変わります。その変化は、2度目の川中のポルシェとのバトルで川中にも見抜かれるほど。西尾はの理想は、自分が持っているカローラ・レビンのように「ふだんは人に紛れて目立ちはしないが、なにかあれば、際立って強い男になれる」ということなのですが、まさにその状態へとなろうとしています。
車好き同士は、その車によってすぐに通じるものがあるようですね。川中に「走り屋」と呼ばれることによって、西尾は坂井や下村に一目置かれるようになりますし、坂井が西尾のカローラ・レビンを運転するのを見て、西尾は坂井を「嫌いではない」と思い、坂井もカローラ・レビンが好きだからと西尾に忠告したりします。それに川中は西尾の走り方を見て、人間としての西尾の変化までをも見抜いています。走り方には技術や性格だけでなくいろいろなものがでる、というのは車を運転しない私には実感としては分からないことなのですが、こんな風に通じ合うことができるというのは、なんだかうらやましくなってしまいますね。

Livre TOP≫HOME≫
JardinSoleil

Copyright 2000-2011 Shiki. All rights reserved.