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このページは、アニータ・シュリーヴの本の感想のページです。

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「パイロットの妻」新潮文庫(2009年2月読了)★★★

ノックの音がしてキャスリンが目覚めたのは午前3時24分。夫はロンドンに行ってて留守、娘のマティは自分の部屋で寝ているはず。キャサリンはゆっくり起き上がって階下に降り、裏口のライトをつけます。そこにいたのは見知らぬ男。「ミセス・ライアンズですね?」と言われた瞬間、彼女は何が起きたか悟ります。パイロットである夫の飛行機が落ちたという知らせ。それはアイルランド沖での出来事でした。(「THE PILOT'S WIFE」高見浩訳)

結婚16年目。15歳年上の夫・ジャックと15歳の娘・マティとの幸せな生活に突然起きた出来事とは、旅客機の墜落事故。その事故で100人以上の乗客が亡くなり、様々な憶測が飛び、残されたキャスリンと娘のマティ、キャスリンの祖母・ジュリアに様々なことが降りかかってくることになります。
飛行機事故というのも苦手ですし、このサスペンス的展開も私の好みではなかったのですが、それでも一気に読ませられる作品ではありました。しかし良く知っているはずの人間が実は自分の知らない面を持っていたというのはよくあることですし、1人の人間を完全に理解できたと思うなど、たとえ妻であり、血の繋がった母親であったとしても、それはやはりただの驕りだと思いますね。

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