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このページは、ロバート・ネイサンの本の感想のページです。

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「タピオラの冒険」ハヤカワ文庫FT(2006年11月読了)★★
【タピオラの旅】…ある出版業者の妻・ポッペル夫人に飼われているヨークシャー・テリアのタピオラは、外の世界で何かをやり遂げたひとかどの者になろうと、家を出て行くことを決意します。そしてタピオラの決意を聞いたスウィーニイ夫人のカナリア、リチャードも同行することに。
【タピオラの勇敢な連隊】…自分が年をとりつつあること、次第に老いていくこと、そしていずれ死ぬことに気づいたタピオラは、巨大な原牛の大群が荒野を猛然と突進する夢を見て、この世の危機に断固として立ち向かうために、軍隊を作ることを考えます。(「JOURNEY OF TAPIOLA/TAPIOLA'S BRAVE REGIMENT」矢野徹訳)

ヨークシャー・テリアのタピオラ、カナリアのリチャード、ネズミのエレミアなど、動物を擬人化した寓話。昔から動物物はあまり得意ではないせいもあるのですが、タピオラにまるで感情移入ができず、読みながら苛々してしまいました。この作品が書かれた1938年は第二次世界大戦勃発直前ということもあり、そういった世相を色濃く反映した作品のはず。その当時に読んでいれば、もっと受け止めるものがあったのかもしれませんね。
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