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このページは、ピアズ・アンソニイの本の感想のページです。

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「カメレオンの呪文-魔法の国ザンス1」ハヤカワ文庫FT(2004年11月読了)★★★★★
魔法が全てを支配する国・ザンス。そこでは生き物に限らず、全ての物は魔法を持ち、もしくは存在そのものが魔法。しかしこの国には1つの掟がありました。その住人たちは、25歳の誕生日を迎えた時に王の前で何らかの魔法の力を発揮してみせる必要があり、何の魔法も発揮できない人間は、ザンスから追放されることになっているのです。ビンクは25歳まであと1ヶ月と迫り、しかし未だに自分の魔法の力を見出せずにいました。このままでは、魔法のない世界・マンダニアに追放されてしまいます。愛するサブリナとの結婚という夢のためにも、何でも構わないから魔法の力が欲しいビンク。自分の魔法の力を見出すために、よき魔法使いハンフリーの元へ赴き、1年間の奉公と引き換えに見てもらうことを決意します。(「A SPELL FOR CHAMELEON」山田順子訳)

1987年度英国幻想文学賞受賞作品。魔法の国ザンスシリーズ第1作目。
ビンクの魔法探しを通して語られる成長物語。しかも舞台は異世界。といえばファンタジーの王道なのですが、この作品は他のファンタジーとは一味も二味も違います。その特徴は、まず普通のファンタジーに登場するような、万能な魔法使いが存在しないこと。その代わり、登場人物たちはそれぞれに何らかの魔法の力を1つずつ持っているのです。それも人間だけでなく、動物や昆虫はもちろんのこと、木や草、そして水や岩といった無生物に至るまで、それぞれに固有の魔法の力があるのです。魔法の力を持っていないのは、例えばセントールやキメラのように自らが魔法的な存在だけ。
1人1つずつ魔法の力を持ち、同じ時代に全く同じ能力を持つ人間は存在しない、という設定のおかげで、この作品に登場する魔法のバリエーションはなんとも豊富で、まるで中身のぎっしりと詰まった色鮮やかなおもちゃ箱を見ているよう。新しいキャラクターや場所が登場すると、そのキャラクターや場所の持つ魔法は何なのかという楽しみもありますし、その魔法も「魔法使い級」に強力なものや有益なものから、ミルクを酸っぱくさせるという有害なもの、壁に光の斑点を映すだけといった無益なものまで様々。しかしたとえ無益な力でしかなかったとしても、魔法の力は人々にとってなくてはならないもの。魔力がない人間は25歳の時にザンスを追放されるきまりであり、すぐ隣にある魔法のない国・マンダニアのことを野蛮で未開な国だと軽蔑し、恐れているのです。実際には、マンダニアはごく普通の文明国なのですが…。ザンスの人々は、たとえば「毛布の木」という木から熟した毛布をもぎとって使うように、生活用品も食料品も基本的に木や草からもぎとって使うので、その生活様式はもちろん私たちの生活とは全然違いますし、次々に登場するそういった変わった魔法的産物を見ているだけでも単純に楽しめます。ごく小さな魔法王国・ザンスの存在が、すぐ傍にありながら周囲の国に気付かれていないという部分は、まるで「オズの魔法使い」のオズのようですね。
成長物語とは言っても、物事が簡単に善と悪に分けられないというのも良かったです。その典型となるのが、様々な経験を経て人間的に一回り大きくなった邪悪な魔法使い・トレントの存在。彼は20年前にザンスを追放された、偉大なる悪の魔術師。しかし彼はマンダニアで過ごすことにより、一回りも二回りも大きくなっていました。このトレントが、どちらの世界をも知っているというのが、この作品にとても効いているように思います。ビンクとファンションのあまりに頑なな態度に説得力を持たせるためには、最初にもう少しトレントの悪の面を強調しておいて欲しかった気はしますが、それでも十分楽しめました。
ビンクの持っているかもしれない魔法に関する一捻りには感心しましたし、物語の冒頭からはられている伏線の使い方にも感心。それに全体的に、なんとも明るく楽しい雰囲気。悪役に徹した魔女・アイリス、計算高い「よき魔法使い」ハンフリーなどの脇役たちも、個性派揃いで楽しいです。

「魔王の聖域-魔法の国ザンス2」ハヤカワ文庫FT(2006年8月読了)★★★★
トレントが王として即位し、魔女アイリスと共にルーグナ城に住み始めて1年目の記念日。宮殿では女王陛下主催の記念舞踏会が開かれていました。宮殿へと向かったビンクは、途中でセントールのチェスターに出会い、息子のチェットが生まれてからというもの、チェスターの妻・チェリーがチェスターに全く関心を示さない日が続いていると知ります。実はビンクの家でも、出産を間近に控え、しかも非常に賢く非常に醜い時期にあるカメレオンが、現在不機嫌の絶頂となっているのです。トレント王は、ビンクの魔力が正当に評価されていないため問題を起こしやすくなっていること、しかもビンクが持ち主のない剣に襲われ、ルーグナ城に800年以上も前から住み着いている幽霊のミリーに誘惑されたということを聞き、ビンクにいよいよ王室調査官として魔法の源を探る調査の旅に出ることを命じます。同行するのはチェスターと、道を教える力を持つクロンビー。クロンビーはチェスターの速さに付いて行くためにグリフィンの姿になり、3人はまずよき魔法使いハンフリーの城へと向かいます。(「THE SOURCE OF MAGIC」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第2作目。
ビンクの妻のカメレオンも、セントールチェスターの妻のチェリーも、結婚してから夫をないがしろにしているという共通点があります。これがあまりに極端な状況なので、ピアズ・アンソニイ自身の結婚生活が、それほど酷い状態だったのかと勘ぐってしまうほど。妻の一番辛い時期を冒険の旅に出て留守にし、帰ってきたらビンクの息子は生まれ、チェリーがチェスターを大事に思う気持ちも聞けるなど、まるで世の中の男性のドリームのようですね。
とは言え、今回も面白かったです。登場人物は前作とかなり重なっているのですが、今回初登場の菜食主義者の人食い鬼・バリバリの恋のエピソードも楽しかったですし、よき魔法使い・ハンフリーのガラスびんに入って奉公していた悪魔のボールガードも、意外なほどいい味を出していました。ボールガードが博識だというのは前巻から分かっていましたが、まさか博士論文を書こうとしているほどのインテリ悪魔だったとは。そしてセイレーンとゴルゴンの姉妹も楽しいですね。ボールガードのクロンビーに対する「情報」も、上手い形で切り抜けることができて良かったです。
ただ、肝心の頭脳サンゴや魔王ザンスについては、今ひとつ説得力が足りなかったような気がします。「X(A/N)th」だったという辺りの着想は面白いと思うのですが、なぜビンクがあの決定を下すのか、それが最後まで理解しきれませんでした。私には、ただビンクの考えが浅かっただけのようにしか見えませんでしたし、最終的な決着も都合が良すぎるものとしか思えなかったのですが…。

「ルーグナ城の秘密-魔法の国ザンス3」ハヤカワ文庫FT(2006年8月読了)★★★★
ビンクとカメレオンの息子・ドオアの魔法の力は、生命のない物と会話する能力。しかし他人の秘密を難なく探り出してしまえるため、ドオアに心を許す友人は少なく、しかも12歳の少年は体格も小柄で華奢なため、年上の少年たちからはあざけられる毎日。魔法使い級の力を持ち次期王に目されていることから、魔女アイリスや王女イレーヌからは敵意を持たれていました。そんなドオアと話したトレント王は、ドオアにはいつか王になる日に備えるため、魔法の力を的確に使うだけの経験と、不屈の精神力が必要だと語り、ミリーの恋人であるゾンビのジョナサンを生き返らせる方法を発見することを命じます。そしてドオアはよき魔法使いハンフリーの助言を受け、ジョナサンを人間に戻す霊薬の作り方を知っているというゾンビーの頭に会うために、800年昔のルーグナ城へと旅をすることに。(「CASTLE ROOGNA」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第3作目。
今回の主役はビンクとカメレオンの息子のドオア。まだ12歳の少年のドオアが、800年前のザンスに移動して既に大人のマンダニア人の戦士の体の中に入ることによって、様々な経験をして成長していくという物語。中身はともかく見かけは立派な青年となってしまったドオアが、自分のやりたいこと、そしてやらねばならないことを考え、外見の年齢に相応しい言動を取ろうと努力することによって成長することになります。一緒に現代のザンスから800年前のザンスに行くことになってしまった蜘蛛のジャンパーとの付き合いもドオアに大きな影響を与えることになりますし、ドオアがこの友人と協力し、自分の頭を使って困難を乗り越えていくという部分、そして巨大な蜘蛛やゾンビーといった相手と親しく付き合うことによって、見かけの美醜に囚われないでその本質を知るという部分でも、成長物語として優れているように思います。
800年前のルーグナ城は、第四次移住時代。ルーグナ城はまだ建設中で、ルーグナ王と魔法使いのマーフィの王座争いの真っ只中。ゾンビーの頭も王座に相応しい魔力を持っているのですが、政治的なことに全く関心がなく、逆に準魔女と言えるバードネが事態を混乱させています。ドオアは800年前のミリーに出会うことによって、ミリーの身に何があり、どのようにしてゾンビーのジョナサンと恋人同士になったのかを知ることになりますし、800年の間に絶滅したもの、環境が変わった種など、ザンスでの進化の過程が分かるのが興味深いところです。

「魔法の通廊-魔法の国ザンス4」ハヤカワ文庫FT(2006年11月読了)★★★★★
「ルーグナ城の秘密」から4年後。ドオアは16歳になり、15歳のイレーヌもめっきり女っぽくなっていました。そんなある日、トレント王とアイリス女王が交易問題の細かい部分を詰めるために、1週間マンダニアに行くことになります。そしてその1週間、トレント王の代わりにドオアが王の役割を果たすことになったのです。1週間何とか乗り切るドオア。しかし1週間経っても2週間経っても、トレント王もアイリス女王も戻って来なかったのです。(「CENTAUR AISLE」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第4作目。
原題の「CENTAUR AISLE」の「AISLE」の意味が、「島」とも「通廊」とも取れる単語なのが上手いですね。もちろん邦題は「通廊」なのですが、かなり読み進めるまでどちらのことなのかはっきりと分かりません。冒頭のドオアの作文もその伏線となっています。メインはドオアの成長と、ラブロマンスなのですが、今回ドオアの能力、生命のないものと言葉を交わす能力の部分でかなり笑えて楽しかったです。たとえばよき魔法使いハンフリーの城に入ろうとしたドオアが堀の水に「知っていることを言え。でないと、この石をぶつけるぞ」と脅すと、水もおびえるのですが、投げられそうになった石も「うへえ!」「こんなドロドロの汚水になんか、投げ込まないでくれ!」と言うのです。他でも無生物が饒舌な場面が沢山あり、ドオアがいると、旅全体が賑やかになって楽しいですね。
そして今回、ザンスとマンダニアの交易ということで、ザンスの住人たちがマンダニアに旅立つことになります。以前にもビンクやカメレオンがマンダニアに行っていますが、ここで初めてザンスとマンダニアの地理的時間的繋がりが明らかになり、これがまた興味深いところです。セントールのアーノルドが意気投合した学者・イカボドは再登場するのでしょうか。ぜひザンスに来たところを読んでみたいものです。

「人喰い鬼の探索-魔法の国ザンス5」ハヤカワ文庫FT(2006年11月読了)★★★★
兵士・クロンビーとニンフのジュエルの娘・タンディは、悪魔のフィアントに悩まされていました。フィアントは夜になるとタンディの部屋に現れて、タンディを襲おうとするのです。母親に訴えても本気にしてもらえず、タンディは父親のいるルーグナ城に行こうと無理矢理夢馬に乗ることに。しかし夢馬から降りたタンディがいたのは、よき魔法使いハンフリーの城でした。ハンフリーに質問をすることで1年間居場所を確保したタンディ。そしてその1年が終わろうとした時、ハンフリーの城にやって来たのは人喰い鬼のメリメリでした。(「OGRE OGRE」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第5作目。「魔法の通廊」から4年後。
人喰い鬼のメリメリが一緒に旅をすることになるのは、タンディ、人魚のセイレーン、フェアリーのジョン、木の精のファイヤーオーク、ゴブリンのゴルディ、セントールのチェム、真鍮人間のブライスといった7人の美女たち。それぞれに良き伴侶を求めての旅となります。そしてその旅の中心となるのが、黒一点のメリメリ。人の良いメリメリは、以前から愚鈍ながらも愛すべきキャラクターでしたが、今回知能(アイキュー)蔓のせいですっかり賢くなってしまったり、魂を取られて力を失ってしまったりと、人喰い鬼らしくない部分を色々と見せてくれます。怪力を失うというのは、前回の「魔法の通廊」でも体験しているので、ある程度慣れているとも言えるのですが、賢さについては全くの初めて。それが、一番賢い時はセントールのチェム以上になってしまうのですから、一般的基準から見ても相当賢くなってしまうわけです。しかしそれは人喰い鬼としてのメリメリのアイデンティティには反すること。それでいて、賢いとそれだけ旅がしやすい、困難を切り抜けやすいということもあり、メリメリは二律背反に悩むことになります。それにしても、今回のメリメリに対するよき魔法使いハンフリーの「答」は粋ですね。何が質問なのかすら分かっていなかったメリメリなので、結果的には答に質問を後付状態ですし、本当にこれが答だったのかどうかは怪しいのですが。
今回は純粋な人間がメンバーにいないこともあり、旅をするのはザンスの未知の土地が中心。しかもここに夢魔の支配する催眠ひょうたんの中の冒険も加わって、ザンスの広さを見せつけてくれます。

「夢馬の使命-魔法の国ザンス6」ハヤカワ文庫FT(2007年4月読了)★★★★
いつものように眠っている者たちに悪夢を届けていた夢馬のインブリは、闇の馬将軍・トロイ王に呼び出されます。インブリは、レディ・セントールのチェムにもらった半分の魂のせいで、真の恐怖をもたらす特別な才気を失ったため、白昼夢を運ぶ任務に変えられるというのです。1世紀以上悪夢を運ぶ任務をしており、昼の光の中では消滅してしまう夢馬のインブリにとって、これは恐怖以外の何物でもないこと。しかし闇の馬将軍は、かねてから虹を見てみたいと考えていたインブリの気持ちにも気づいていました。インブリはカメレオンを守る役目とトレント王に宛てた闇の馬将軍の「馬の乗り手(ホースマン)にご注意あれ」というメッセージを持ち、闇の馬将軍の守護の呪文に守られて、昼のザンスで実体化することに。その頃ザンスでは、150年ぶりのマンダニアからの侵攻が始まっていました。(「NIGHT MARE」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第6作目。今回の主役は、「人喰い鬼の探索」にも登場した夢馬のインブリ。
強力なまじないのせいでトレント王の意識が謎の昏睡状態になってしまい、次に王位にたったドオアも他の魔法使いたちも、次々に同じ状態に陥ってしまいます。最近すっかり影が薄くなっていたビンクたちが再登場してくれるのも嬉しいですし、王位が目まぐるしく変わる状態に対応する楽しみもあり、闇の馬将軍の謎のようなメッセージの意味を探り、ザンスを混乱に陥れている犯人とその方法を探るミステリ的な楽しみもある作品。そして前巻「人喰い鬼の探索」に続いて、催眠ひょうたんの中の世界が何度も登場するのがまた面白いです。しかもこの時期のザンスは、ハンニバルの時代のマンダニアと繋がっているようなのです。
インブリ自身、ザンスはだじゃれの国だと考えています。「ザンスの国はだじゃれで成立しているようなところがある。だじゃれが礎石となっているようだ」というインブリの思いも語られています。しかしインブリ自身、自分の「雨の海」という名前が「涙の海」と呼ばれることに、だじゃれ以上に重要な意味があると感じているように、だじゃれが礎石となってはいても、決してだじゃれだけではないのですね。とはいえ、この作品のだじゃれを日本語に訳すのは、毎度のことながら大変な作業だと思います。この作品の原題は「NIGHT MARE」で、夜の雌馬という意味。これでもし「NIGHTMARE」なら悪夢のこと。この言葉が「夢馬」という言葉に訳されているわけですね。これは「夢魔」にも通じますし、いつものことながらとても見事な翻訳センスですね。

「王女とドラゴン-魔法の国ザンス7」ハヤカワ文庫FT(2007年4月読了)★★★
トレント王が王座を退き、ドオアがザンスの王位について5年。ドオアも29歳になっていました。ドオアとイレーヌは、3歳の娘のアイビィ、そしてセントールのチェムとチェットと共にゾンビーの頭の城へ。名目上は、ゾンビーの頭とミリーの双子の子、ハイエイタスとラクーナのデビューを見届けに、しかし実際にはゾンビーの城付近にドラゴンが現れて住民を脅かしている問題、そしてアムネジアという記憶喪失の病が広まっている問題などを話し合うために来たのです。しかし城に近づいた時、イレーヌはインブリとドラゴンとアイビィの恐ろしい幻影を見ることに。(「DRAGON ON A PEDESTAL」山田順子訳)

魔法の国ザンスシリーズ第7作目。
いつの間にかトレントとアイリスが引退し、ドオアがザンスの王となっていました。ハンフリーは現役ですが、今回は力を貸せない状態。兵士のクロンビーも「ひどく年老いて弱っている」とありますし、すっかり世代交代なのですね。今回はアイビィとハンフリーの8歳の息子・ヒューゴー、そして谷ドラゴンのスタンリーの物語に見えますが、実際にはイレーヌとチェット、グランディ、ザビエル、そしてヒポクリフのザップ、ゾンビーのゾラたちの物語も同時進行で進んでいきます。前巻辺りから、主人公が必ず伴侶を見つけるというパターンが崩れてきているようですね。今回も新たなカップルができたり、異種族間の結婚が問題になったりはするのですが、むしろ世代交代の物語らしく、母と子の関係の方がクローズアップされているような気がしました。とはいえ、アイビィはまだ3歳。アイビィの周囲の人間の力を増幅する力というのは、どうなのでしょう。天衣無縫に周囲の人間を働かせるのは、無邪気なこの年の女の子だからこそ許されることのような気がするのですが…。
そして今回は復讐の3女神や、バッカスの乙女・マイナスたち、大蛇・ピュートン、ミューズの9女神たち、キュプロクスといった神話の世界の存在が多く登場します。(シムルグは、ペルシャ神話に登場する巨大な賢鳥とのこと) もちろん今まで当たり前のように登場していたケンタウルスやニンフも神話的存在なのですが、今回はあまりに節操がないように思えてしまったのが残念。それよりも今回好きだったのは、パルナサス山山頂にある種の木の場面でした。存在するありとあらゆる種が生っている木があるというのも楽しいですし、イレーヌが様々な種を片手に敵に向かうところも面白かったです。
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