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このページは、ウィリアム・アリンガムの本の感想のページです。

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「妖精の国で」ちくま文庫(2009年1月読了)★★★

アイルランド系の詩人・ウィリアム・アリンガムによる詩に、これまたアイルランド系の画家一族に生まれ、「妖精国の宮廷絵師」と呼ばれたリチャード・ドイルの絵が添えられた絵本。(「IN FAIRY LAND」矢川澄子訳)

原書は、イギリスの有名な木版印刷師・エドマンド・エヴァンスが手がけた数々の絵本のうちでも最高傑作とされる豪華本なのだそうです。それが文庫本になってしまうというのが驚きなのですが、このちくま文庫版は絵もカラーですし、小さいながらもとても美しい本となっています。
詩の方は「夜明け」「昼まえ」「昼のおふれ」「暮れ方近く」「日は暮れて」という5幕の芝居仕立て。妖精の姫君が妖精国の掟によって次の満月には結婚しなければならないというのに、姫君は3人の求婚者たちが気に入らず… という物語詩。詩そのものは可愛らしいのですが、直接その場面と関係のないイラストと説明文が挟まれているため、少し分かりづらいです。この構成は元々なのでしょうか。日本語に訳す時にどうにかならなかったのでしょうか。
ちなみにこのイラストを描いているリチャード・ドイルの甥が、シャーロック・ホームズシリーズを書いたあのコナン・ドイルなのだそうです。

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