日本伝統の「和」に関する本を集めてみました
日本人として生まれたからには、和の魅力を最大限に味わいたいものですね
和に関する本■
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日本のたくみ」白洲正子 新潮文庫
日本古来の様々な伝統工芸の職人さんたちを紹介した本。下で紹介している志村ふくみさんも登場します。それぞれに拘りを持つ職人さんたちの姿が美しいですし、白洲正子さんはレポーターに徹してらっしゃるのですが、そこにも造詣の深さが現れるのが素晴らしいです。私の詳しい感想は
コチラ。
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一色一生」志村ふくみ 講談社文芸文庫
紬織の人間国宝作家だという、染色家の志村ふくみさんのエッセイ集。自然界に生きる植物から「いただいた」色は、単なる色ではなく、植物の生命の色。そこに映し出されているものを、布に受け止めているのです。この本のほかにも、実際に写真を見ることができる
「色を奏でる」も。私の詳しい感想は
コチラ。
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京都夢いろ彩時記」永田萠 淡交社
京の四季を、日本に古くから伝わる美しい色名になぞらえながら描いたエッセイ集。永田萠さんご自身による、柔らかい色彩のイラストもとても美しい本です。この本の他に、京都に住んでいるうちに、いつしか着物の魅力に取り付かれていったという「
京都・着物・暮らし」という本も。こちらは着物の魅力を満喫できます。私の詳しい感想は
コチラ。
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ひらがな歳時記-三六六日の絵ことば歳時記」おーなり由子 新潮社
1年366日の1日ごとに1ページずつ、その日やその季節にまつわることが優しいイラストを交えて書き綴られています。タイトルを「ひらがな暦」としたのは、歳時記や暦に詳しくない人でも楽しめる、ひらがなのようにやさしい本にしたいからとあとがきにありましたが、本当にその通りの本。その日その日に毎日少しずつ読むと良さそうです。私の詳しい感想は
コチラ。
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いろいろ月記」中林うい PHP研究所
バッグアーティストの中林ういさんが、4月は「草のみどり」、5月は「空のあお」というように月ごとのテーマカラーを決めて、その時に触れた自然の情景や、それらの情景に触発されて作った手作りの物を紹介していく本です。見慣れた行事でも、ちょっとした思い付きのイベントでも、ほんの少し手作りすることによって一層素敵になるのがよく分かりますし、その時々に披露される中林家にまつわるエピソードも楽しいものばかり。ゆったりとした気分で、日本の四季を楽しみたくなります。
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サルビア歳時記」木村衣有子・セキユリヲ・徐美姫 ピエ・ブックス
木村衣有子さんの文章、セキユリヲさんのイラスト、徐美姫さんの写真で、その月ごとの花や行事、料理、季語、その月に相応しいかさね色などが紹介されていきます。かさね色では、その季節の花の美しい色そのものだけでなく、色あわせも楽しめるところがポイント。そしてその月に忘れないようにしたい三箇条が書かれているところが面白いです。ただ、見た目にも色彩を楽しめるように作られている本なのに、最後の3月の章だけは白黒。予算の関係なのかもしれませんが… せっかくなのに残念ですね。