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カイ・ニールセンやエドマンド・デュラック、その他の挿画画家の作品
挿絵の美しい作品を読むたびに増やしていこうと思っています

その他挿画画家作品■
太陽の東・月の西-北欧伝説」カイ・ニールセン絵(岸田理生訳)新書館(1979/03)

岩波文庫に収められているアスビョルンセンの「太陽の東 月の西」は、子供の頃からの愛読書。この本には「太陽の東・月の西」「白い国の姫君」「帰ってきた娘」「青い山の姫君」「黒馬の首」「心臓がない巨人」「青い帯」の7編が収められています。カイ・ニールセン自身が北欧の人間だからか、「おしろいとスカート」や「十二人の踊る姫君」よりも、ノルウェーの民話集であるこちらの作品の方が雰囲気にぴったりのような気がします。挿絵もこちらの方が断然多く、とても美しい本です。

おしろいとスカート」アーサー・クィラ・クーチ著 カイ・ニールセン絵(岸田理生訳)新書館(1994/10)

妖精に育てられた少年王スーシと、ミニョン・ミネット姫の物語「ミニョン・ミネット」、貧しい農夫が撫子の鉢と銀の指輪を残した娘のフェリシアは実は姫君だった…という「フェリシア-または撫子の鉢」、宮殿の門衛となったジョンは、姫を笑わせるために、姫に求婚し定め通り幽霊屋敷で一夜を明かすという「ジョンと幽霊」の3編。カイ・ニールセンの描くの女性は皆柳腰で、どこか竹久夢二の描く美人絵のよう。絵の構図も日本的なものを感じさせて、どこか懐かしい気がしますね。私の詳しい感想はコチラ

十二人の踊る姫君」アーサー・クィラ・クーチ編 カイ・ニールセン絵(岸田理生訳)新書館(1994/10)

2人の妖精の女王の座の争いに人間が巻き込まれる「ロザニー姫と浮気な王子さま」、12人のお姫さまの靴が朝になると擦り切れている謎「十二人の踊る姫君」、一度は富豪になりながら全てを失った男が禁断の扉を開ける「笑わぬ男」、芝生の真ん中にいる兵士の謎を解く「ロシア皇后のすみれ」の4編。最初の2編がパウダー期の作品で、後の2編がクリノリン期の作品。こちらには「おしろいとスカート」ほど日本的な雰囲気は感じませんでしたが、こちらもやはり美しいのには変わりないです。私の詳しい感想はコチラ

テンペスト」ウィリアム・シェイクスピア エドマンド・デュラック絵(伊東杏里訳)新書館(1994/09)

シェイクスピア最後の戯曲「テンペスト(あらし)」に、エドマンド・デュラックが挿画をつけた作品。解説の荒俣宏氏によって、この作品こそがエドマンド・デュラックの最高傑作だと太鼓判を押されています。

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