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インド・トルコ以外の海外紀行文やエッセイを集めました
普段はあまりノン・フィクションは読まないので、あまり詳しくはないのですが…
他にも面白い本があれば、徐々に追加していきますね

海外紀行エッセイ作品■
ケナリも花、サクラも花」鷺沢萠 新潮文庫

20歳を過ぎるまで自分に韓国の血が流れていることを知らなかった鷺沢さんが、祖母の国の言葉を学ぶためにソウルの延世大学に留学。韓国で出会った日常の出来事、日本人の留学生や僑胞(在外朝鮮・韓国人)、純粋な韓国人との交流など通して考えたことなどが色々と綴られていきます。この世には、知っているのと知らないのとでは、180度変わってしまうことがあるのだと改めて思い知らされますね。鷺沢さんの作品の根っこに流れるものを強く感じさせるエッセイです。私の詳しい感想はコチラ

オーケンののほほんと熱い国へ行く」大槻ケンヂ 新潮文庫

オーケンのインドとタイの旅行記。インドと聞いて真っ先に思い出すのが「レインボーマン」のオープニングテーマだというオーケンがTVのインド紀行番組でインドに行き、果たしてインドが自分にとって「自己改革の場」となるのか確かめることになります。旅に勝ち負けがあると考えるオーケン、インドは果たしてどちらに出るのでしょう。後半は、電撃のように「熱い国を旅したい」と感じたオーケンがバンド活動を休んで、タイをバックパッカー旅行をする「ホテホテとタイを歩く」。どちらもオーケンの普段の語り口そのままの文章が楽しいです。

マレー半島すちゃらか紀行」若竹七海・加門七海・高野宣李 新潮文庫

若竹七海、加門七海、高野宣李という3人の女性によるマレーシア旅行記なのですが、これが凄い。16日間の旅行でこれだけのトラブルに巻き込まれるというのは、ある意味才能が必要ではないかと思ってしまうほどです。でも他人のトラブルの話って、実はとても面白いんですよね。次から次へと襲い掛かるトラブルと、そこから救ってくれる「貴人」の存在にはびっくり。「事実は小説より奇なり」を地でいくような本です。こんな波乱万丈な旅行記を読めば、マレーシアに行ってみたくなること間違いなしかも?!私の詳しい感想はコチラ

うわさの神仏其の二 あやし紀行」加門七海 新潮文庫

神仏ミーハー・オカルトオタクの加門七海さんの語り口がとても楽しい作品。基本的に日本国内の話がメインなのですが、最後に台北を旅行した時の話も載っています。台北の占い師に言い当てられまくったという加門さんの前世は、一体どのような前世だったのでしょう。台湾や中国には、恐ろしいほど当たると評判の占い師さんが結構多いようですね。一度見てもらいたくなってしまいます。私の詳しい感想はコチラ。日本国内だけで海外は登場しませんが、「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」も面白いです。

深夜特急」1〜6 沢木耕太郎 新潮文庫

友人との、インドのデリーからロンドンまで乗り合いバスで行くことができるかという賭けから、沢木耕太郎さんが26歳の時に仕事も何もかも投げ捨てて、1500ドルのトラベラーズチェックと400ドルの現金を持って日本を脱出した旅行記。1巻の最初の場面はインドのデリーの安宿。そこでロンドンまで乗合馬車で行くという目的が明かされるのですが、実際にバスに乗るのはまだまだ先。1巻は「香港・マカオ」、2巻は「マレー半島・シンガポール」、3巻は「インド・ネパール」、4巻は「シルクロード」、5巻は「トルコ・ギリシャ・地中海」、6巻は「南ヨーロッパ・ロンドン」。私の詳しい感想はコチラ

カスバの男-モロッコ旅日記」大竹伸朗 集英社文庫

飛行機でマラガに降り立ってからタンジールやフェズを訪れ、マラケッシュから再び飛び立つまでの11日間のモロッコ旅日記。しかしこれは普通の旅行記とはまたまるで違います。ここに書かれているのは、1人の画家である大竹伸朗さんが見て感じたモロッコ。おそらくこの本を持ってモロッコに行ったとしても、同じ情景は見えてこないはず。大竹伸朗さんという個性的なフィルターを通して見るモロッコという国がとても面白いです。私の詳しい感想はコチラ


海外紀行エッセイ作品(ヨーロッパ編)■
やっぱりイタリア」タカコ・H・メロジー 集英社文庫

フランス人の夫とイタリアに住み8年というタカコさんが、イタリアで出会った人々と料理の話を綴ったエッセイ集。料理上手の基本は、やはり「食いしん坊」、イタリア人の友達やトラットリアなどで教わったというレシピがたくさん紹介されています。どれもとても簡単で、しかもとても美味しそう。完熟トマトとニンニクと生バジリコの葉とオリーブオイルを煮込むだけのトマトソースを始めとして、実際に作ってみたくなってしまうものばかり。ウサギ料理の話や、イタリア人の友達を招待したりされたりする話も楽しいですし、イタリアに住みながらもあくまでもフランス人然としたご主人のエピソードもとても微笑ましいです。

ラ・ヴィタ・イタリアーナ」坂東真砂子 集英社文庫

長編小説「旅涯ての地」の取材のために長期滞在したという、北イタリアでの生活を描いたエッセイ。坂東さんのイタリアでの長期滞在は、これが2度目のようですね。言葉に問題はないものの、滞在許可証を取るのも、部屋を借りるのも、電話を引くのも、学生証を申請するのも、運転免許を取るのも一苦労。いかにもイタリアらしいトラブルが連発ですが、多少のトラブルはなんのその、坂東さんが様々な国の人々とどんどん出会って仲良くなっていく様子がとても楽しいエッセイです。私の詳しい感想はコチラ

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