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沖縄の魅力は、まず何と言ってもパワフルで愛すべきオバァ!
ということで、沖縄関連のフィクション、ノン・フィクション作品を集めてみました
まだまだ読みたいので、オススメがあれば教えて下さいね

沖縄を舞台とする作品(小説編)■
バガージマヌパナス」「風車祭(カジマヤー)」池上永一 文春文庫

沖縄物の作品といえば、やはり沖縄出身のこの方。沖縄物を3作読んだ中では、「風車祭」が断然オススメなのですが、文庫本で759ページという大作なので、既に相当の沖縄好きでないとツライかも。そこまでは… という場合は、ファンタジーノベル大賞受賞のデビュー作「バガージマヌパナス」をどうぞ。「あたしのマブイ見ませんでしたか」は、前半は沖縄物、後半は普通の都市の物語。後半の作品には沖縄特有のアクがまるでないので、こちらも入門編として良いかもしれません。私の詳しい感想はコチラ


沖縄を舞台とする作品(エッセイ編)■
沖縄やぎ地獄」さとなお 角川文庫

ずばり沖縄の食について語っている本。さとなおさんが奥様とお嬢さんを道連れに、はるばる神戸から、より美味しい食を求めて沖縄の店を巡ります。その行動力にもびっくり。ここで紹介されているのは、沖縄そば、ゴーヤー・チャンプルー、ナーベラ・ンブシー、フーチバ・ジューシー、イラブー汁、タコライス、古酒… そしてやぎ料理。どれもとにかく美味しそうで、読んでいるとどれも食べたくなってしまいます。しかし私も沖縄料理は大好きなのですが、ヤギのにおいだけは少々不安かも。さとなおさんが実際に訪れたお店がたくさん掲載されていますので、実地のガイドブックにも良さそうです。
www.さとなお.com

沖縄オバァ烈伝」沖縄オバァ研究会編

沖縄のオバァの凄さを、これでもかこれでもかと紹介してくれる本。やっぱりオバァは、いくつになってもパワフルでお茶目で色っぽくて楽しいですね。相当無茶なことをしても、沖縄のオバァには愛嬌があって、思わず許せてしまうのです。執筆しているのは「沖縄オバァ研究会」。生粋の沖縄人から「沖縄病」にかかって沖縄に移住してしまった人まで様々な人の目を通して書かれています。この中で気になったのは、鉛筆でも小枝でもかんざしにしてしまうというオバァ式の髪の結い方。簡単で可愛くて実用的。図解入りだったので、ぜひ試してみたいものです。

うわさの神仏其の二 あやし紀行」加門七海 新潮文庫

神仏ミーハー・オカルトオタクの加門七海さんの語り口がとても楽しい作品。日本各地の神仏の話がメインですが、そこには沖縄も登場。今でこそ日本の一部となっている沖縄ですが、その文化はれっきとした琉球王国のもの。精神的な世界の成り立ちが日本とはまるで違うということを実感させられます。池上永一さんの小説の中にもよく登場するユタやマブイの話などが、ノン・フィクションとして読めるというのも非常に興味深いところ。私の詳しい感想はコチラ。沖縄は登場しませんが、「うわさの神仏 日本闇世界めぐり」も面白いです。

神々の食」池澤夏樹文・垂見健吾写真 文春文庫

豆腐、かまぼこ、泡盛。豚、ビール、イラブーなど、35種類の沖縄ならではの食が紹介されている本。池澤夏樹さんは1973年に初めて沖縄に行って以来、沖縄に強く惹かれてしまい、旧南西航空の機内誌「Coralway」に連載を執筆している途中でご自身が沖縄に移住、10年間住み続けてしまったのだそう。食べるものはそのまま文化だという池澤さん。写真を撮っているのは、同じように沖縄に移住したカメラマン・垂見健吾さんで、お互いの息がぴったりという感じ。私の詳しい感想はコチラ

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