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神話や伝承を全般的に網羅して解説している作品を集めました
少し毛色が違いますが、地域を限定していない妖精解説本もこのページに入れています
ケルトの妖精関連の本はコチラに沢山ありますので、合わせてどうぞ

神話・伝承解説作品(全般編)■
人類最古の哲学」中沢新一 講談社選書メチエ(2002/01)

カイエ・ソバージュ全5巻。国家や一神教が発生する前の人類は、神話を通して、宇宙の中における人間の位置や、自然の秩序、人生の意味などについて深い哲学的思考を行ってきました。そこには素朴ではあっても複雑な「論理」体系が存在し、人間が蓄積してきた知恵と知性があるのです… という神話学入門。元は講義録なので読みやすいですし、世界各地に広がる「シンデレラ」などを例に取って神話を考えていくのがとても面白いです。私の詳しい感想はコチラ
人類最古の哲学」「熊から王へ」「愛と経済のロゴス」「神の発明」「対称性人類学


神話・伝承解説作品(妖精編)■
妖精の誕生-フェアリー神話学」トマス・カイトリー(市場泰男訳)現代教養文庫(1989/09)

19世紀に書かれた本ですが、ヤコブ・グリムやゲーテも賞賛したと言われ、「世界中の フェアリーの特徴を調べたい人は、トマス・カイトリーが書いた『フェアリーの神話学』を読むことからはじめるのがいちばんよい。これは百年以上も前に書かれたが、今なおきわめて価値の高い本である」とされていたという本。今でこそ国境を越えたフェアリー研究などもありますが、当時は本当に貴重だったのでしょうね。私の詳しい感想はコチラ

妖精図鑑」全4巻 ピエール・デュボア文・ロラン・サバティエ絵(鈴木めぐみ訳)文溪堂(2000/04)

北欧神話やケルト神話、ゲルマン神話を中心に、主にヨーロッパの文化や生活に根付いている妖精たちを紹介していく本。場所別に、様々な妖精が登場します。説明の文章も読み応えがありますし、それ以上に色彩豊かな絵がとても美しく、眺めているだけでも楽しくなるような本です。
妖精図鑑-森と大地の精」「妖精図鑑-海と草原の精」「妖精図鑑-空と風の精」「妖精図鑑-花と水の精

ヴィジュアル版 妖精たちの物語」ビアトリス・フィルポッツ(井辻朱美訳) 原書房(2000/06)

アラン・リーやリチャード・ドイル、アーサー・ラッカムその他大勢のイラストが沢山収録されています。図版の出典が巻末にまとめられているため、誰の絵なのか知りたい時にいちいちページを繰らなくていけないのが不便ですが、美しい図版を眺めているだけでも楽しい本。妖精といえばディズニーのティンカーベルが思い浮かぶような人に、妖精とはそういう可愛らしいだけの存在ではないのだと教えてくれます。

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