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国内外の様々な児童書や絵本を紹介しているブックガイドです
児童書も大人になってから改めて読んでみると、また新鮮な感動があるものです
他にも参考になる本があれば、徐々に追加していきますね

古今東西児童書ブックガイド■
子どもの本を読む」「ファンタジーを読む」河合隼雄 講談社+α文庫

臨床心理学者であり、心理療法家だった河合隼雄さんの児童書・ファンタジー解説本。読みなれた名作も、河合隼雄さんの、心理学者の視点ならではの深い解釈がされているととても新鮮。ただ、あらすじも丁寧に紹介されているので未読でも全く構わないのですが、やや丁寧すぎるきらいがあるので、実際に作品を読んでから解説本として読むのがいいかもしれません。私の詳しい感想はコチラコチラ。「ファンタジーを読む」と「子どもの本を読む」に挙げられている作品はコチラ

わたしのメルヘン散歩」矢川澄子 ちくま文庫

児童文学を多く翻訳してらっしゃる矢川澄子さんによる、児童文学作家論。それぞれの作家の生い立ちや家族などから、その作品の書かれた背景に迫ります。これを読んでから改めて取り上げられている作品を読めば、今まで気づかなかった発見が多くありそう。子供の頃に好きだった本を改めて読み返してみたくなります。私の詳しい感想はコチラ

すてきな絵本 たのしい童話」向井元子 中公文庫

児童図書室「かしの木文庫」で、長年子供の本を紹介してきているという向井元子さんの選んだ絵本と童話。「よくある話ですが」「めったにない話です」などの章題も楽しく、その中には「行く猫、来る猫」という猫の登場する物語を集めた章もあります。私も大好きな本がたくさん混ざっていて、それらを紹介する暖かい視線には好感が持てます。

絵本を抱えて部屋のすみへ」江國香織 新潮文庫

江國香織さんがお好きだという絵本を集めた35のエッセイ。日本の子供たちにもお馴染みの作品から、日本では訳されていない絵本まで幅広く紹介されています。現在の江國さんのルーツを知るようで興味深いですね。大人になってからでもぜひ読んでみたくなる、絵本の魅力に溢れた1冊です。私の詳しい感想はコチラ

イギリス 7つのファンタジーをめぐる旅」さくまゆみこ メディアファクトリー

「ピーターラビットのおはなし」「ふしぎな国のアリス」「クマのプーさん」「ピーター・パン」「クリスマス・キャロル」「たのしい川べ」「グリーン・ノウの子どもたち」という7つの英国を代表するファンタジー作品と作家、その舞台となった土地を紹介する本。その作品や作家にまつわる裏話も楽しいですし、描かれた挿絵の元となった風景の写真が見られるのも嬉しいところ。実際にイギリスを旅行する時のガイドブックとしてもいいかもしれません。

本の探偵 色のてがかり編」あかぎかんこ フェリシモ出版

“こどもの本の探偵”をしてらっしゃる赤木かん子さんが、探偵依頼を受けて探してきた本の数々が、「色」「ごちそう」「どうぐ」とテーマごとに紹介されていきます。品切れや絶版など、現在ではなかなか手に入らない本も多く紹介されているのですが、それだけに子供の頃に読んだ本の表紙を見ると懐かしくてたまらなくなりますし、これからでも読んでみたくなる本も多いです。
本の探偵 色のてがかり編」「本の探偵 ごちそうのてがかり編」「本の探偵 どうぐのてがかり編」「この本読んだ? おぼえてる?

12歳からの読書案内」金原瑞人監修 すばる舎

本当に12歳の頃にこういう本が欲しかったと思えるブックガイド。国内作品版と海外作品版があり、どちらも100冊ずつ紹介されています。従来のブックガイドにありがちな古典文学作品はなく、比較的新しい作品ばかりというのが手に取りやすくていいのではないでしょうか。今からここに紹介されている本を全部読もうとは思いませんが、今現在好きな本も載っていますし、子供への本の紹介はもちろんのこと、既に大人になっている人にも参考になりそう。中学の頃にこういう本があれば、きっともっと世界が広がったのでしょうね。この本に紹介されている本のリストはコチラコチラ
12歳からの読書案内」「12歳からの読書案内-海外作品

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