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大人になってから出会った児童書 <少年少女編>
児童書の書架にあるというだけで、出会わずに終わってしまったら勿体ないです!

大人になってから出会った児童書 少年少女編■
DIVE!! 上」森絵都 角川文庫

飛込み競技をテーマにした、中学生の少年たちの物語。一言で言えばスポ根小説なのですが、森絵都さんの手にかかると一味も二味も違います。飛び込みという一瞬の煌きを本の中に閉じ込めてしまったような作品です。私の詳しい感想はコチラ。森絵都さんには、他に「リズム」「ゴールドフィッシュ」「アーモンド入りチョコレートのワルツ」「宇宙のみなしご」といった作品も。
DIVE!! 上」「DIVE!! 下

バッテリー」あさのあつこ 角川文庫

バッテリーとは、野球のピッチャーとキャッチャーというバッテリーのこと。非凡な才能を持ち、自らもそれを良く知っている中学1年生ピッチャーが主人公。野球小説で、もちろん野球の場面も楽しいのですが、それ以上に登場人物たちの成長物語として素晴らしいと思います。私の詳しい感想はコチラ
バッテリー1」「バッテリー2」「バッテリー3」「バッテリー4」「バッテリー5」「バッテリー6

サマータイム」佐藤多佳子 新潮文庫

勝気で我儘な美しい姉に、素直で優しい弟、2人が夏に出会ったクールな少年、そしてそれぞれの出会う人々。そんな情景を描いた「サマータイム」「五月の道しるべ」 「九月の雨」「ホワイト・ピアノ」という4つの物語。バックに流れる曲は、時にはキラキラと眩しく、時にはしっとりと美しく、特には気だるく憂鬱に…。私の詳しい感想はコチラ。かっこいい女の子が主人公の「イグアナくんのおじゃまな毎日」「ハンサム・ガール」といった作品もあります。

楽園のつくりかた」笹生陽子 角川文庫

有名私立中学に通う星野優の夢は、有名大学に進学し、一流企業に就職すること。しかしそんな時に母親の引越し宣言が。しかも引越し先は、クラスメートが3人しかいない分校に通うしかないど田舎で…。
最初は鼻持ちならない主人公が、田舎に引越してから、表面上は変わらぬそぶりをしていながらも、内面的に徐々に変わっていくのがいい感じ。3人のクラスメートたちもいい味を出しています。私の詳しい感想はコチラ。小学生の男の子を主人公にした「ぼくらのサイテーの夏」「きのう、火星にいった」も楽しいです。

」ルイス・サッカー(幸田敦子訳)講談社

「穴」は、無実の罪で逮捕され、グリーン・レイク・キャンプに送り込まれてしまった不運なスタンリー・イェルナッツの物語。現在のグリーン・レイク・キャンプの描写に、過去の様々な情景が織り込まれるのですが、これが全て伏線となって、最後にはあっと驚く結末。まるでミステリ作品のように、パズルがはまるような快感があります。あまりアピールしない題名なのがもったいないですね。そして続編「道」はグリーン・レイク・キャンプを出た後にスタンリーが書いたエッセイという体裁。私の詳しい感想はコチラ

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