大人になってから出会った児童書 <神話・伝承編>
大人になった今でも、世界各地の神話や伝承を元にした物語は大好きです
大人になってから出会った児童書 神話・伝承編■
「
空色勾玉」荻原規子 徳間ノベルス
「空色勾玉」は、日本の上代の神話、「薄紅天女」はヤマトタケル、「白鳥異伝」は長岡京時代の頃の物語。物語全体を通して、勾玉が重要なモチーフとなっており、勾玉三部作とも呼ばれています。登場人物たちがとても魅力的ですし、古代日本の神話や物語が好きな方には溜まらない物語なのでは。私の詳しい感想は
コチラ。
「
空色勾玉」「
薄紅天女」「
白鳥異伝」
「
鬼神伝-鬼の巻」「
鬼神伝-神の巻」高田崇史 講談社ミステリーランド
京都に引っ越して3ヶ月。未だに友達のできない天童純は、いじめっ子に追いかけられて飛びこんだお寺から、平安時代にタイムスリップしてしまいます。
なぜ鬼は退治しなければならないのか、という疑問を投げかけたり、そのことについての解釈が出てきたり、子供の頃に読めばかなり新鮮に驚けたのではないかと思いますが、大人になった今読んでも楽しめました。私の詳しい感想は
コチラ。
「
鬼の橋」伊藤遊 福音館書店
自分のせいで異母妹の比右子を失ったと悶々とする12歳の小野篁は、再び荒れ果てた寺の境内へ。比右子が転落した古井戸を覗き込んだ篁は井戸に吸い込まれ、気付けば不思議な河原にいました。
大人になってからの篁は有能な官吏として有名ですが、ここで描かれているのは少年から大人への一歩がどうしても踏み出せない篁の姿。そんな篁の姿に、どうしても橋の向こう側に行けない坂上田村麻呂が重なり、とても印象的でした。私の詳しい感想は
コチラ。